オークションでもよく見かけるので、余りめずらしいものではありませんが、Appleのヴィンテージ・ステッカーです。何をもってヴィンテージ・ステッカーと呼ぶのかと聞かれると、確かな定義があるわけではないのでちょっと困るのですが、一応私なりには、『1980年代にMacやApple IIを買うと、おまけで付いてきた、Apple Computerの文字がクパチーノフォントで書かれたステッカー』だと考えています。上の写真で左の２枚がクパチーノ・フォントが使われていうステッカーです。時代が少し下ると、右端の写真ようにセリフ系のフォントに変わり、「Apple」のＡの文字も大文字になります。

昔はコンピュータは高価で、中でもAppleは特に高価でしたから、おまけと言えども価値がありました。このステッカーを手に入れるためには、数十万円の買い物をする必要があったのですから。

昨今のAppleロゴは単色になってしまって寂しい限りです。スティーブ・ジョブスはよほどモノクロが好きなようですね。Macはデビューしてから長い間モノクロスクリーンだけでしたし、Appleを追い出されて作ったNeXT Computerでも、NeXT cubeのスクリーンはモノクロ表示でした。

昔のカラフルなAppleステッカーのファンはやはり多いらしく、車上荒らしにあったが盗まれたのはAppleの古いステッカーだけだったというHot Wiredの記事もあります。