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その6. APPLE IIc+

 

Apple IIシリーズの最終モデル、シリーズ最速マシンのIIc Plusです。発売は1988年9月。外観はApple IIcとそっくりですが、電源を内蔵していること(あの大きくて邪魔なACブロックがない!)、フロッピーが3.5インチであることが主な違いです。実行速度はApple IIシリーズ中最速で、フラッグシップモデルであるIIgsよりもずっと高速です。残念ながら、OSはProDOSのままで、GUIベースのGS/OSは走りませんでした。グラフィックとサウンド機能を大幅に向上させたIIgsをデビューさせてApple IIの未来の方向性を示しながら、その後にこのようなモデルを出すと言うのは、いかにも中途半端な気がします。

当時AppleはMacintoshとApple IIの2つの製品ラインを持ち、Macはビジネス用、Apple IIはホビー/教育用として位置付けていました。Mac用にゲームソフトが作られるのを妨害したというような話もあります。しかしながら使い方を決めるのはユーザであり、このようなメーカーによる押し着せがうまく行ったためしはありません。その後まもなくしてApple社はApple IIラインの製造中止を発表し、プラットフォームをMacに一本化することを決定します。

IIgs用のOSであるGS/OSはそれまでのProDosとは異なり、GUIベースでMacのOSに非常に似ていました。大きな違いはMacは白黒、Apple IIはカラーということですが、Mac LCの出現で普及型のMacでもカラー表示が一般的になると、一体MacとApple IIの違いは何だ?ということになり、早晩製品ラインの一本化は避けられなかったでしょう。Apple IIc Plusを見ていると、Apple IIラインを巡る当時のアップルの苦悩というか、混乱というか、そういうものを垣間見るような思いがします。


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