ダウンロードしたフリーソフトの実行:IIgs以外の場合

「IIgs以外の場合」となっていますが、実はIIgsにも有効です。ただIIgsがある場合は別の項「IIgsの場合」に書かれたやり方をお勧めします。そちらの方がずっと快適に作業できます。ここでは主にIIe、IIc、IIc+、IIeカードを使ったやり方について説明してあります。

初めてこのページをご覧になる方は1〜6へ順にお読みください。

1. フリーソフトの入手
2. ShrinkItの入手
3. FileTypeの変更
4. ShrinkItによるソフトウェアの解凍
5. 幸運にも5.25インチフロッピードライブがある場合

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1. フリーソフトの入手

Apple IIをインターネットにつなぐことはできませんから、PCかMacでダウンロードし、それをApple IIにコピーするという手順になります。Macは800KのProDOSフロッピーを読み書きできるので、PCに比べて何かと便利です。以降、Macを使ってインターネットからダウンロードし、それをフロッピーを介してApple IIへコピーするというやり方を前提にして話を進めます。

アップロードしてあるファイルはほぼ全て圧縮あるいはディスクイメージに変換されていますから、Apple IIで稼働させるためには元の形に戻す必要があります。戻し方はどのように変換されているかによって異なりますが、変換形式は拡張子によって判断できます。

dsk
5.25インチDOS3.3形式のフロッピーディスクイメージです。DSK2FILEあるいはASIMOVで元のディスクに戻せます。ゲームソフトとしてはこの形式のファイルが一番ポピュラーです。

do
dskと同じ

po
ProDOS形式のフロッピーディスクイメージです。140K(5.25インチ)と800K(3.5インチ)の場合があります。

shk
ShrinkIt形式に圧縮されたファイルです。ShrinkItで元に戻せます。

sdk
ShrinkIt形式に圧縮されたフロッピーディスクイメージです。ShrinkItで元に戻せます。

こうした変換を行った上でさらにZIP形式やStuffIt形式に圧縮してあるものも多いです。こうした圧縮ファイルはStuffIt Expanderを使ってMac上で解凍することができます。

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2. ShrinkItの入手

先ずShrinkItを入手してください。ShrinkItにはProDOS8版のShrinkIt 3.4とProDOS16版のGS/ShrinkIt 1.1があります。GS/ShrinkIt 1.1はIIgs専用で、IIeカードやIIe、IIcで使えるのはShrinkIt 3.4の方です。ShrinkItの詳しい説明はこちらを参照してください:

ftp://ground.ecn.uiowa.edu/2/apple2/useful.stuff/SHRINK.EXE.INFO.txt

ダウンロードしたShrinkItは自己解凍形式になっており、Basicから起動することで自己解凍されると説明にありますが、実際にやってみるとFileType Mismatchのエラーがでてうまく行きません。CATコマンドでファイルのFile Typeを見ると、未定義の$00となっています。MacやPCでダウンロードしたファイルをApple IIにコピーするとこうなるようで、File Type を変更する必要があるようです。

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3. FileTypeの変更

File Type を変更するにはどうすればいいのでしょうか。そうしたプログラムは幾つもあるようで、このページに詳しく紹介されています。

http://home.swbell.net/rubywand/Csa2FLUTILS.html#009

いくつかはフリーダウンロードで入手可能ですが、それらもShrinkIt の形式になっているので、解凍するにはShrinkItが要る..... ということで堂々巡りになってしまいます。幸いProTypeというMacのプログラムでFileTypeの変更ができるとので、これを使うことにします。このプログラムはTFF Enterprise Apple II Archiveからダウンロードできます。

http://apple2.tffenterprises.com/apple2/utils/

このプログラムを使うポイントは拡張子を正しくセットすることです。ShrinkItをダウンロードした後、拡張子をbscあるいはbsqに変えてProTypeで処理すると、File TypeがText($04)になります。拡張子を元のexeのままで処理しても、File Typeは$00のままですので、ご注意ください。これをApple IIにコピーし、Basicを起動して -shrink.bsc と入力すると解凍が始まります。

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4. ShrinkItによるソフトウェアの解凍

ShrinkItが手に入れば、いろんなプログラムを解凍することができるようになります。先ず、shkあるいはsdkの拡張子がついたファイルをダウンロードしてください。ダウンロードしたファイルをそのままApple IIにコピーして(下の注意を参照)ShrinkItにかけると、「Can't open forked file」というエラーメッセージが出ます。メッセージをそのまま解釈すると、元のファイルがフォーク構造を持ったファイルなので解凍できないということです(GS/OSのファイルはMacと同様にForkを持った構造になっています)が、必ずしもそうではなくて、FileTypeが$00の場合も同じメッセージが出ます。MacからApple II側へコピーする前に、必ずProTypeで処理してください。拡張子が正しく shk、sdk になっていると、File Typeが$E0になって、ShrinkItで解凍できるようになります。

残念ながらこの形式でアップロードされたゲームはあまり多くありません。ほとんどのゲームはdsk形式でアップロードされており、元のフロッピーに戻すには5.25インチフロッピードライブが必要です。ただ幸運なことに、202アライアンスというグループ(ハッカーグループ?)が非常に多くの5.25インチソフトを3.5インチで実行できる形にしてAsimovのftpサイトにアップロードしてくれています。おかげでチョップリフター、ガムボール、パックマン、ギャラクシアンなど、通常は5.25インチフロッピーからしか起動できない往年の人気ソフトを5.25インチフロッピードライブがなくても楽しむことができます。

注意:
MacでダウンロードしたファイルをProDOSのフロッピーあるいはハードディスクにコピーしようとすると、エラータイプ -37が出てコピーできないことがあります。そういう場合はファイル名を短くしてからコピーしてください。15文字以内だと大丈夫のようです。

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5. 幸運にも5.25インチフロッピードライブがある場合

幸運にも5.25インチフロッピードライブがある場合は、DSK2FILEというプログラムを使ってDSK形式のゲームソフトを元のフロッピーに戻すことができます。こちらからプログラムをダウンロードし、ShrinkItで解凍してください。

http://www.geocities.com/oneelkruns/dsk2file.html

元の5.25インチフロッピーに戻すには、先ずDSK形式のゲームをMacでダウンロードし、ProTypeを使ってFile TypeをBINに変更します(拡張子がdskであれば、File TypeがBINになります)。さらにApple IIのDSK2FILEプログラムと同じフォルダーにコピーします。5.25インチフロッピードライブにはフォーマットされたフロッピーを入れてください。ファーマット形式はDOS3.3オーダーとProDOSオーダーの2種類がありますが、DOS3.3オーダーにします。DSK2FILEを起動してコピーしたファイルを指定するとフロッピーに書き込みが始まります。無事変換が完了したら、5.25インチフロッピーからApple IIを起動してください。

もともとがクラックされたプログラムです。うまく行かないことも多々あります。

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