Apple IIeカード
インストレーション・ガイド

目次

  • はじめに
  • 事前準備(必要なもの)
  • ハードウェアのインストール
  • ソフトウェアのインストール
  • 動作確認
  • ヒント


  • Nov.09.2001


    1. はじめに 

    このマニュアルはAPPLE IIeカードシステムのインストール方法を日本語で簡単に説明したものです。これは筆者が便宜上作成したもので、その内容についての責任は全て筆者にあり、Apple社とはもちろん全く関係がありません。IIeカードシステムはアップル純正だけあって煩雑な設定の必要もなく、簡単にインストールできますが、残念なことに英文マニュアルは説明が入り組んでわかりにくいものになっています。

    このマニュアルでは、APPLE IIeカードを取り付け、IIeカードソフトをMacにインストールし、3.5インチフロッピーソフトに入ったIIe用ソフトを走らせるところまでを解説しています。作業に要する時間は大体15分くらいだと思います。

    APPLE IIeカードシステムはレーザライターへ印刷出力したり、MacのハードディスクにProDOSパーティションを作ってApple IIe用のハードディスクにしたりと様々な高度テクニックが可能ですが、それらについてはこのマニュアルでは取り扱っていません。興味のある方はオリジナルマニュアルを参照してください。

    (注)このマニュアルを編集するにあたっては出来る限り正確を期すように努力しましたが、(筆者も完璧な人間ではありませんので)誤った記述があるかもしれません。その場合はご指摘いただければ幸いです。また申し訳ありませんが、このマニュアルの使用による結果について著者はなんら責任を持つことが出来ません。その点ご了承ください。


    2. 事前準備(必要なもの) 

    1) もちろん、APPLE IIeカード。

    2) APPLE IIeカードシステムがインストール可能なMac

  • Appleによれば、APPLE IIeカードシステムはLCスロットを持つ以下の機種で動作します:
    • LC, LC II, LC III, LC 475, LC 520, LC 550, LC575, Performa 400, 405, 430, 450, 475, 476, 550, 560, 575, Quadra 605, Color Classic.
    • LC575で通信スロットに拡張カードがインストールされている場合は動作しないことがあります。
  • メモリー、ハードディスクの必要量はほとんど問題となりません。それぞれ約600KBと500KBくらいです。
  • OSのバージョンは7.5.5以前であること(漢字トークでも大丈夫です)が必要です。7.6以降では動作しません。このマニュアルの説明ではOS 7.5.3(英語版)を使っています。
  • (備考)APPLE IIeカードシステムはMac OSの24ビットモードでのみ動作します。従って、32ビットモードから24ビットへの切り替え機能を持たないバージョン(7.6以降)や、32ビットモードでしか走らない機種(LC630シリーズや全てのPowerPCモデル)では動作しません。

    3) Apple IIe Card 2.2.1フロッピーディスク
    Apple IIe Cardに同封されていますが、Appleのftpサイトからダウンロードすることもできます。


    3. ハードウェアのインストール 

    まず、Apple IIeカードをMacのLC スロットに挿入します。カードのバックプレートにあるコネクターはYケーブルを接続するためのものですから、何もつながないでください。

    写真はLC475にカードを設置しているところです。

    (備考)カードの取り付け前にマックの電源をオフにするとともに、体に溜まった静電気をディスチャージしてください。......こういった初歩的な注意事項は、IIeカードをインストールしようとしている皆さんには不要だと思いますが、念のため。


    4. ソフトウェアのインストール 

    1) まずMacを起動させ、Apple IIe Card 2.2.1のフロッピーを挿入します。フロッピーのアイコンをダブルクリックして開けてください。

    画像をクリックすると拡大画面が見れます(このページは閉じません)。

    2) フロッピーの中のインストーラ(Installer)をダブルクリックして起動させてください。

    画像をクリックすると拡大画面が見れます(このページは閉じません)。

    3) IIeカードソフトのインストールが始まります。

    画像をクリックすると拡大画面が見れます(このページは閉じません)。

    4) インストールするドライブをたずねてきます。通常は内蔵ハードディスクが既に選ばれていますから、そのままInstallボタンをクリックしてください。

    画像をクリックすると拡大画面が見れます(このページは閉じません)。

    5) インストールが終了したらQuitボタンをクリックしてください。

    画像をクリックすると拡大画面が見れます(このページは閉じません)。

    6) これで、IIeカードソフトのインストールは完了です。ハードディスク上に次の3つのファイルがインストールされていることを確認してください。

    BASIC.SYSTEM
    IIe Startup
    PRODOS

    画像をクリックすると拡大画面が見れます(このページは閉じません)。

    7) コントロールパネルからメモリーを選んで32ビットアドレッシングをオフにし、Macを再起動してください。

    画像をクリックすると拡大画面が見れます(このページは閉じません)。


    5. 動作確認 

    1) さて動作確認を行います。ハードディスクにインストールされたIIe Startupアイコンをダブルクリックしてください。画面が暗転して、しばらくするとカーソルが点滅するはずです。この状態でApple BASICのインタープリターが動作しています。

    2) 試しに「?1+2」とタイプしてください。計算結果が「3」と表示されるはずです。

    3) Control - Command(注) - Esc を押してください。IIeカードのオプション画面が現れます。この画面からIIeカードの様々な設定を行うことができます。

    (注)Commandキーはキーボード上で白抜きのアップルが印刷されたキーです。

    画像をクリックすると拡大画面が見れます(このページは閉じません)。

    4) IIeを終了させてMacのデスクトップに戻るには、Control - Command- Esc を押してオプション画面を出し、右下のQuit IIeと書かれたボタンをクリックします。

    5) 実際にApple IIのフロッピーに入ったソフトを走らせるには、Macのデスクトップが表示されていう状態でフロッピーを挿入し、上記1)と同様に、ハードディスクにインストールされたIIe Startupアイコンをダブルクリックします。

    6) 画面が暗転してフロッピーからソフトの読み込みが始まります。


    6. ヒント 

    1) ゲームの動きが速すぎるとき

    IIeカードはオリジナルIIeの約2倍の速度で動作します。これではゲームなどが速く動きすぎるので、オプション画面で「ノーマル(Normal)」、「高速(Fast)」と速度のモードを切り替えられるようになっています。

    2) フロッピーディスクのイジェクト

    Apple II用のフロッピードライブにはイジェクトボタンがありますが、Macにはそういうものはありません。IIeカードモードでフロッピーディスクをイジェクトするには、Command - Shift - 1を押すか、あるいは一旦オプション画面を出して、左下のEjectボタンをクリックしてください。


    inserted by FC2 system